失敗からの180℃転回

2005年、7年間続けた経営が失敗し、借金だけが残った。裕福な生活から一転、今日の食事にも困る状況に陥り、まさに「お先真っ暗」だった。

なんでこうなったんや?

その原因を追い求め、人生で初めての大反省をした。多くの本を読み、人の話に耳を傾け、もがきながら気づいたことがある。

「与えるマインドではなく、奪うマインドで生きていた」

当たり前のことができてなかった。

その瞬間、自分が変わる必要があると悟った。「お金を増やすことばかり考えていた自分」から「喜んでもらうことに集中すべきだ」という新たな価値観へ、180℃転換した。

気持ちは徐々に前向きになり、再チャレンジしたいという思いが強くなった。信頼する仲間と共に、新たなサービスを再構築し、再スタートを切る決意を固めた。

社名にはその想いを込め、「ウィル(Will)決意」と名付けた。現社長も賛同し、2人で再チャレンジに向けた準備を始めた。

掘っ立て小屋からの再チャレンジ

2006年、再出発の場所を探し続け、信用のない僕たちは断られ続けた。そんな中、たまたま声をかけた農家のお爺さんが掘っ立て小屋を3万円で貸してくれた。それが再チャレンジのスタートだった。

次に取り組んだのは、サービスの再構築。お客様にもっと喜ばれる方法を考え、時間がかかるビジネスモデルでも、利益よりも喜んでもらうことを最優先にした。

体力の続く限り、お客様を開拓し続けた。現社長は本業とアルバイトを掛け持ち、家族にも助けてもらった。目先の利益や誘惑を振り払い、ただひたすらお客様の満足に集中した。

そして、資金が尽きそうなその時、事故からの保険金や取引先からの下取り話が舞い込み、奇跡的な臨時収入が入った。真面目にやってれば神様が微笑えむということを実感する瞬間だった。

当たり前をやり抜き、与えれば豊かになる

やり続ける中で、賛同してくれる仲間が少しずつ増え、気づけばお客様と売り上げが順調に伸びていった。その経験から強く実感したのは、「当たり前のことをしっかりとやり抜き、与えることを続ければ、必ず豊かで幸せになれる」ということだ。

よく「そんな綺麗事で大丈夫か?」と疑問を持たれることもあるが、私はその両面を実際に経験してきたからこそ、自信を持って言い切れる。

だからこそ、ウィルは"単なる営利追求の場ではなく、仕事を通じて本質的な価値を学び、人が成長し続けられる場所でありたい"と考えている。

今、日本の経済や社会は多くの課題を抱えており、私たちの「日本らしさ」も徐々に薄れてきている。しかし、そんな時だからこそ、「少しでも社会に良い影響を与え」、自分たちが、より良い世の中を作る一助となりたいと思っている。そして、目指すべき姿の「皆で、なおさら幸せになる」を築きたい。

先人が築いたものをさらに磨き上げ、次の世代へと受け継いでいく。

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